② 仕事をする仲間との共通意識

❶ 日常は、上司ではなく、年が違っても友達。

上司はなめられてはいけない。という考え方もある。しかし、それは古い。根底にあるのは成長のための基幹情報が、上席の経験に頼った場合である。今のように情報流通が早く、業務環境が変更する場合、上司―部下の関係性で解決できる課題はどんどん減る。

平時の際、友達であることのほうがはるかに有用である。本当にじょうせきとしての指示が必要な場合は、その旨を伝えればいい。

❷ 「お話しかけてよろしいですか?」は禁止。

部下からの報告を聞かなくて困るのは、上司のほう。下は、上に報告の義務がある。それを果たすのは当たり前。部下に気を使って「よろしいですかと聞かなくていい」と言っているのではない。聞かないと損するから、遠慮なく話しかけてほしい。そもそも話しかけていいかどうかを確認しないといけないほどの格差とはどれぐらいのものだ?軍隊の二等兵と連隊長ぐらい離れれば確かにそうかもしれない。しかし社内で同じ仕事をしているもの通しが、話しかけていいかどうかを聞く必要があるのであろうか。もし本当に必要であるのであればそれは別の問題がある。

❸ とにかく部分を決めて、そこは任せないといけない。

成長に応じて、その領域をコントロールする必要はあるが、「部分」を任せることが大切。

「ここは任せる。任せた以上は頼む。どれぐらい任せるかというと、もしなんかあったとき責任は俺が取る、などということすら言わない。責任も自分で考え自分でとってほしい。一緒に謝るのは全然かまわないがそれが責任取ることにはならない。従業員にとって業務の領域は飼い犬が一度もらった餌と同じ。飼い主でさえ、一度上げたエサを取り上げようものなら飼い犬にかまれる。