研修に関して独自のコンセプトがあります。経営に関する学習機会がなかった人にとって、ビジネスのフレームワークはなじみのないものである。このことをよく理解したうえでビジネス研修を設計する必要性を感じております。
- ビジネスフレームは「経営の世界」の言語でです。言語を習う前に耳なじみがいい状況にしている必要があります。中学の入学以前に「英語」にすでになじみがあったはずです。ビートルズの歌ぐらい聞いたことがあったはずです。日本の国内にいても英語は接触機会の多い言語です。しかし、英語でなく、エスペラント語を中学でいいきなり習うとしたらどうでしょう。スペイン語であったとしたらどうでしょう。「入り」の問題でかなり抵抗感を持つことでしょう。私自身、大学での第二外国語ではかなり抵抗感を持ちました。ビジネスフレームを習得すには、「入り」を作ることが必要です。そもそもビジネスフレームはどういうものでしょうか。これを「仕事にまつわる情報を論理的に処理し、図形化して理解しやすくするもの」であると思います。特に、「論理的」というところと、「図形化する」ことに対する習慣を身に着け得おくことが必要です。これが「入り」になります。このなじみを最初に習得するメソッドが大切であると考えます。
- ビジネスフレームとは何か、どんなビジネスフレームが存在するのか。これを教えてくれるところは多く存在します。しかし、現業の中での生かし方、フレームどおしの関連性に関しては現場任せになることが多いのも現実です。ビジネスフレームは、研究機関で学者が開発し、コンサルタントが活用したものが多いです。ビジネスの現場で経営者自ら開発したものは少ないのです。つまり、現場での活用に関してはかなり入念に習得しないと、自分で使いこなせるようにならない。「現場発想」で使い込めるところまで習得する必要があります。また、各ツールは、開発した時代も違う、開発した人も違います。よって、一連の流れを理解習得するのがかなり難解です。これに相関性を持たせる研修を行います。
- 研修参加者通しのシナジーを大切にします。昨今、職の回流も盛んになり「同期」というようなネットワークが希薄になってきています。研修は学び会う場でもあるはずです。これを副産物的なものとして扱うのではなく、一つの大切な成果として位置づけます。